アヒルボート
父が病気でなくなった二年目の春、私は東京にいる母の家に行った。
十三歳の時両親はもう離婚した。私はもともと名古屋に住んでいた父と一緒に過ごすことになって、母は一人で上京した。この五年の間、彼女からの音沙汰はほとんどなかった。父が亡くなった後、彼女はもう新しい生活を始めたことを知った。
名古屋駅の改札の前で、私は財布から出した、二枚のきっぷを見た。財布は母からのプレゼントで、十二歳の誕生日のプレゼントだ。すり減ったピンク色から出たきっぷの後ろは、なんだか花びらから飛び上がった黒い蝶に見えた。
中野方向 – 01
中野方向
1
新小岩
东京,是一个很迷人的城市。无论对于生者,还是对于死者而言恐怕都是如此。不知不觉之间,我也已经来到这个城市有超过五六年的时间。虽然中间由于疫情的缘故,有一年多未能在这个城市之中度过。但就这数年的经验来说,这个城市也许不是人文气息最为浓厚的地方,但也绝对有着别处体验不到的,只属于这个巨大都市的故事和回忆。
彩虹 04
四
紫小姐靠在小木桥暗红色的栏杆上,她将上半身倾到空中,面对着不断流下的溪流。我背靠着栏杆的柱子,午后的光正全部倾泻在我胸前。
“虽然不是第一次来了,不过这里环境真的很好。”我看着身前的光,有些感叹。
鸭子船
父亲因病去世之后的第二年的春天,我去了母亲在东京的家。
双亲在我十三岁的时候就已经离婚,原本住在名古屋的我和父亲留在了一起,母亲则一个人走向了东京。五年来我很少听到过她的消息,只有在父亲离开的时候,才知道她早就和另一个人开始了新生活。